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栄螺堂

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天保１０年（１８３９）、弘前の豪商中田嘉兵衛が、商船の航行や作業中に出た遭難死亡者、また餓死者八萬人余とされる天明天保の飢饉の惨状を憂えて、その供養のために建立したとされています。外壁の面の数から六角堂、八角形とも呼ばれ、同様の形態をもつお堂は東北では２つだけという貴重な建物です。内部は回路になっており、八大尊を拝しながら中を登り詰め、急な階段を下りると入り口の観音様の前で明るい光に出会うことで罪が消え、新しく生まれ変われると言われています。現在は蘭庭院が管理しており、冬の期間は閉鎖していますが、毎月１８日にお勤めをするほか、９月５日の大祭を開いて供養を続けています。

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