ダンシングギャル
昨日、ダンシングギャルを見かけた。
いえ、正確には半世紀ほど前にギャルだった女性です。
綺麗にカットされた白髪のボブヘアーにワンピースを身にまとった彼女は、バス停の側でヒラリと回っては、五木ひろしばりにこぶしを揺らす。
何か曲を口ずさみながら。
年齢を感じさせない、ダンス教室の帰りかのようなノリノリ振りにしばし見とれてしまった。
これからどこへ行くのかバスに乗り込んで去って行きました。
ちょこんと座っているその姿からは、さっきまでのダンシングは想像がつかない。
かわいらしく上品なお婆様といった感じなのに、あの歳であれだけ動ければ、あっぱれ!といった気持ちで見送った、そんな休日の午後だった…